歯科口腔外科

口腔外科で取り扱う主な疾患

  • 親知らずの抜歯
  • 口腔がん、口腔腫瘍
  • 嚢胞(顎骨や口腔内の軟組織に発生する嚢胞など)
  • 顎顔面の外傷(骨折、歯、軟組織の外傷など)
  • 口腔粘膜疾患(口内炎、白板症、ヘルペスなど)
  • 口腔内の炎症(智歯周囲炎、膿瘍、顎骨炎など)
  • 顎関節の疾患(顎関節症など)
  • 口腔乾燥症、味覚異常、口臭症、舌痛症など
  • 口腔顎顔面の神経性疾患(三叉神経痛、顔面神経麻痺など)
  • 口唇裂口蓋裂などの先天異常
  • 顎変形症などの骨格性の不正咬合
  • 唾液腺の疾患
  • インプラント治療

一般歯科では、むし歯や歯周病などの治療を行うほか、歯のクリーニングやブラッシング指導といった予防のための診療も行います。一方、口腔外科は口の中とその周り、顎、顔面の病気が診療対象です。また、交通事故やスポーツなどの際に口の周りに怪我をした場合も口腔外科で治療します。

親知らず

親知らず親知らずとは、前歯から数えて8番目の歯で、10代後半以降に生えてくることが多いため、親の知らない時期に生えるという意味で親知らずと呼ばれています。親知らずは永久歯が生えそろってから生えてくるため、スペースが不足しているために横向きや斜めに生えることがあります。

当院では口腔外科医が在籍する水、木、土曜日は親知らずの即日抜歯も行っております(要予約)。

親知らずを抜いた方がよい理由

親知らずを抜いた方がよい理由親知らずは抜歯した方がよいといわれていますが、抜歯しなくてよいケースもあります。親知らずを抜いた方がよいのは、横向きや斜めに生えていたり、一部が埋まっていたりする場合です。このようなケースにおいて、親知らずを抜いた方がよい理由について詳しくご紹介します。

むし歯や歯周病の原因になる

親知らずが横向きや斜めに生えてきた場合、歯ブラシが届きにくいために周囲が不潔になりがちです。その結果、むし歯や歯周病のリスクが高まります。親知らずがむし歯になると、周りの歯を溶かすこともあるため、早期に対処しなければなりません。

親知らずが原因の口臭もある

親知らずが横向きや斜めに生えると、奥歯との間にすき間ができて、そこに歯垢や食べかすが詰まります。その結果、細菌が生産するガスや炎症の悪化によって生じた膿からにおいが出て、口臭の原因になります。

歯並びや嚙み合わせの悪化

親知らずが隣の歯を押すことで、歯並びや噛み合わせが乱れます。他の歯に負担がかかったり、顎関節症の原因になったりします。

骨や筋肉が張る

頬骨、えら、頬の筋肉などの張りは、親知らずを抜くことで改善する可能性があります。

親知らずを抜いた方がいいケース

痛みや腫れがある

親知らずが不潔になることでむし歯や歯周病になり、痛みや腫れが起きているのであれば、抜歯した方がよいでしょう。治療をしても再発を繰り返す可能性があります。

歯並びに悪影響が出ている

親知らずが隣の歯を押して歯並びを見だしている場合は、抜いた方がよいでしょう。

手前の歯が溶けている

親知らずが隣の歯を押すと、歯の根が溶かされてしまう恐れがあります。

腫瘍や嚢胞の原因になっている

親知らずの影響で、含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)という嚢胞や腫瘍ができる場合があります。

親知らずを抜かなくてもいいケース

親知らずの痛みや腫れがなく、上下の親知らずが噛み合っているのであれば、抜歯する必要はありません。

顎関節症

顎関節症顎関節症は、顎関節の痛みや雑音、口が開けにくいなどの症状が現れる病気です。症状が次第に強くなり、生活に支障をきたすようになる場合もあります。歯の欠損や噛み合わせの問題など、顎関節症の原因は多岐にわたります。
お口の中だけでなく顎のことでもお悩みがありましたらまずはご相談ください。

口腔粘膜疾患

口腔内の粘膜疾患は専門的な知識と経験がないと見逃してしまうケースがあります。
また、粘膜疾患はただの口内炎と診断されたり経過観察など正しい治療がされない場合もあります。
そのため、粘膜疾患は専門的な知識や経験のある歯科医院で診ていただくことで早期発見と的確な治療が得られます。
また、そのために定期的な検診で診ていただくことで早期発見から早期治療を行えるようにすることが望ましいです。

口内炎

口内炎口内炎は、ストレスや睡眠不足、唾液の不足、鉄分やビタミン不足、食べ物のアレルギー、金属アレルギー、ウイルスやカビなど、さまざまな原因で発症します。原因を取り除くとともに、今起きている炎症を鎮めることが基本的な治療法です。また、口腔がんと見た目が似ているため、なかなか治らない口内炎があるときはお早めにご相談ください。

歯ぎしり

歯ぎしりを放置すると、肩こりや顎の疲れ、痛み、顎関節症の悪化、歯のすり減り、知覚過敏、歯根が欠ける、歯周病の進行、被せものが取れるなど、さまざまな症状が現れます。当院では、歯ぎしりの原因を突き止めたうえで、再発防止の観点から治療方針を決定しております。

ドライマウス

ドライマウスとは、唾液腺の異常やそのほかの原因によって、口の中の乾きが水分補給では改善しない状態です。また、原因が見当たらない場合でも、水分補給で改善しないときはドライマウスと診断されます。自己免疫疾患のシェーグレン症候群の症状として現れることがありますが、原因がわからないケースも少なくありません。口腔外科専門医の診査診断にもとづいて治療方針を決定いたします。

歯の移植

歯を失った場合、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯の機能を補うことが一般的な方法です。そのほか、歯を移植する方法もあります。親知らずや機能していない歯を移植し、口腔機能の改善を図ります。

歯の移植治療のメリット

  • 自分の歯を使用するため見た目ではわからない
  • 自分の歯と同じ感覚で噛める
  • 周りの歯を削る必要がない
  • 自然な噛み合わせを作りやすい
  • 保険が適用される場合がある
  • アレルギーのリスクがない

歯の移植治療のデメリット

  • 治療できる条件が限られている
  • 高齢者には適用できないケースがある
  • むし歯や歯の根の治療が必要
  • 成功率は100%ではない

口腔がん検診

口腔がんの検査は口腔外科で行えます。当院では、大学病院で口腔がん治療に従事した専門医が口腔がん検診と舌がん検診を行っております。また、これらの病気が疑われる場合は、連携している医療機関に紹介できますのでご安心ください。

※画像を撮影し、クリニックでは困難な症例については連携している病院へ紹介することがございます。
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